萬電工業有限会社のブログ記事をご覧いただき、ありがとうございます。
私たちは九州地方を中心に、電気や通信のケーブルを地下に敷設する「地下ケーブル敷設工事」を専門に行っています。
今回は、私たちが日々行っている工事の中でも、非常に重要でありながら皆さまの目にはあまり触れることのない「管路検査(管路試験)」という作業についてご紹介します。
1. 管路検査とは?
まずは、管路という言葉自体があまり日常生活で使われないと思いますので簡単にご説明いたします。
「管路(かんろ)」とは、地下に埋設されたケーブルを通すためのトンネル(パイプ)のことです。

新しく電線や光ファイバーを地下に張り巡らせる際、いきなりケーブルを管の中に引っ張り込むわけではありません。
ケーブルを通す前に「この管路は本当に安全か?」「途中で詰まったりしていないか?」を専用の器具を使って入念に調べる作業が必要です。
この、ケーブルの通り道に対する安全確認テストのことを「管路検査」と呼びます。
2. 管路検査の目的とは?
なぜ、わざわざケーブルを通す前に検査をする必要があるのでしょうか? その主な目的は以下の3つです。
1. ケーブルの損傷を防ぐため
管の中に土砂や小石、水などが入り込んでいると、ケーブルを引き込む際に表面が傷ついてしまい、漏電や通信障害といった重大な事故に繋がってしまう場合があります。
2. スムーズな敷設工事を行うため
地下の管路は、地盤の沈下や上を通る車の重み(土圧)によって、見えない所でひしゃげたり、曲がったりしていることがあります。
敷設工事の時に、管路の途中でケーブルが引っかかって動かなくなるというトラブルを未然に防ぎます。
3. インフラの長期的な安全性を担保するため
破損や損傷の無い、可能な限り完璧な状態でケーブルを敷設することで、何十年と使い続けるインフラの寿命を延ばすことに直結します。
3. 実際の作業の流れ
では、実際どのようにして見えない地下のパイプを検査するのか、基本的な流れをご紹介します。
車や歩行者が安全に通行できるように、工事中の看板やカラーコーンなどの設置、誘導員の配置などで現場付近の安全を十分に確保してから作業に入ります。

初めにマンホールを開け、内部にガスが溜まっていないか?温度状況はどうか?などを計測し作業員の安全を確保します。

日常的に開放する事がないマンホールの中は、雨水がたまっていたり、泥などで汚れていることがほとんどです。
まずは、検査できる環境を整えるために現場の洗浄を行います。


「マンドレル」と呼ばれる、規定の太さを持った木製の試験器を管の中に通します。
これが引っかかることなくスムーズに反対側へ抜ければ、「管が潰れておらず、正常な太さを保っている」という合格の証になります。

管路検査は、状況に応じてマンドレルだけでなく、「検査専用のカメラ」を通して管の中をより精密に検査する場合もあります。
4. 私たちのこだわり

私たち萬電工業有限会社が何よりも大切にしているのは、「見えない部分をどれだけ完璧に仕上げるか」という点です。
地域の皆さまが毎日当たり前に電気を使い、通信を行えるのは、この徹底した検査と品質管理があるからこそだと自負しています。
これからも萬電工業は、老舗企業として培ってきた確かな技術と責任感で、皆さまの暮らしを地下から支え続けてまいります。

